今年の初夢
私はお正月の3日間は高齢者施設に入所している母親を実家に連れ帰り、共に過ごすことが
ここ数年の恒例となっている。
実家はほとんど空き家状態であるために、3日間共に過ごすために部屋などの掃除からまず
始めなければならず、また、何を食べてもらおうかと食材の調達や寝具などの準備も気にかかり、
お正月は毎年、私にとってはあわただしく気ぜわしい年中行事の一つになってしまっている。
ところが、母と過ごした正月2日に、初めてではないかと思えるような、初夢をみた。
しかもその内容が、心穏やかではいられないようなものであった。
ひたひたと押しよせる高潮なのか、津波なのか、あとから思い出そうとしてもぼんやりとして
思い出せないのであるが、私は2階の窓から押し寄せる大量の洪水を眺めていると
いうものであった。
押し寄せる津波をただ眺めているだけの夢であった。
初夢をみたくてもみた記憶のない私が、こともあろうにみた、その中身は津波被害であった。
今日はもう7日、初夢の内容は日々、薄れてぼんやりとしたものになっているが
世界中で頻発する災害被害に対する恐怖心のようなものが、夢となって、私の頭の中に出現したに違いない。
浦安の我が家に帰り、私を迎えてくれたのはリプサリスの花であった。
静かに花を愛でながら、今はホッとしているのであるが初夢が今も気にかかって仕方ない。
今年が、平和で穏やかな1年でありますようにと願わずにはいられない。